りっかのブログ

イケ奥の腹黒狸最愛♡な人の雑記。ネタバレ愚痴あり。

はじめにお読みください・・・このブログについて(注意事項など)2017.8.17更新

「尽きない独占欲」

リアバタが少し収束してきて、緊張の糸が切れたのか、、風邪を引いてしまいました^^;

 

あと今回のCPNで運命√と禁断√また一周ずつしたいので(笑)少しお休みするかもです。

 

今日のSSは、禁断ルート後の設定で。

ネタバレが嫌な方はリターンお願いします。

 

※すみません書くの忘れてましたがキャラも話も崩壊してます!(笑)

 

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『尽きない独占欲』

 

 

 

「もう、島へ発たれるんですか?」

 

永光「ええ、早いほうが良いと思いましたので。」

 

「お二人で幸せになってくださいね。」

 

永光「皆さん…見送りは結構とお伝えしたのに。」

 

「またいつでも遊びに来て下さい。」

 

永光「もちろんです。では…またいつか。」

 

にこやかに手を降る永光の漕ぐ小舟には、大きな布がかかっている。

 

それをそっと取り払うと、ぐるぐる巻きにされた茜がごろんと転がっていた。

 

「んー!んー!」

 

口を塞いでいる布を外すと、

 

「永光さん…っ」

 

いつものふんわりした茜の顔が、眉をしかめ、唇は引きつり、いつになく表情が堅い。

 

「ああ、跡が残らなくてよかった」

 

心配事がひとつ消えて、優しく頬を撫でるが、茜はますます困ったように言う。

 

「そんなことじゃないんです…そうじゃなくて、私達いま、島流し…されてますよね?」

 

「ああ、そのことですか」

 

「え…?」

 

「2人きりで暮らせる場所へ行くのですよ。誰にも邪魔をされず、貴女を一生閉じ込めて愛でられるなんて、今から考えただけで至上の喜びですね?」

 

「え、永光さん…?」

 

茜の目がどうも、うろたえるように揺れている気がする。

 

気のせいだろう、と思い直して、永光は優しく微笑んだ。

 

「どうしたのですか?貴女ももちろん喜んでくれるでしょう…?」

 

「何を言ってるんですか、目を覚まして下さい!」

 

「目を覚ますなんて…私はちゃんと起きて…」

 

 

 

「目を…」

 

………

 


「起きて下さい、永光さん」

 


ぼんやりした視界から、茜の顔が浮かび上がる。

 

「茜…?縄はどうしたのです?」

 

違和感を感じつつ、茜の身体に目をやる。

 

「な、縄…っ?」

 

困惑した表情の茜が、なぜか少し頬を染めてこちらを見下ろす。

 

「もう…どんな夢見てるんですか。朝ごはん、出来ましたよ」

 

(夢、でしたか……)

 

不貞腐れるように袖を引く茜に、ふっと微笑み、腰を抱き寄せる。

 

「あっ!ちょっと…永光さん!」

 

不満そうな声を漏らし、畳に手を付いて逃れようとする茜だが、

 

(こんな時は…そう。知っていますよ)

 

頭を引き寄せ、耳元で吐息混じりに囁く。

 

「…お願いです」

 

低く響かせるように告げるこの「お願い」に茜は弱い。

 

(まだ貴女と2人きりでいたいのです)

 

案の定、茜は耳まで真っ赤になってぴたりと動きを止めた。

 

何度も引っかかるのを知っていて、またこの手を使うのは卑怯だと感じつつも、またこうして可愛らしい茜が見られるのでやめられない。

 

「もう…少しだけ、ですからね…」

 

不貞腐れるように唇をとがらせて、胸に顔を埋めてくる。

 

(もはや罠にかけられるのを待っている兎のように見えてきて、なんとも愛おしいですね)

 

頭を慈しむように撫でながら、話しかける。

 

「貴女を縄で縛り上げる夢を見ていました」

 

「どんな夢ですか…」

 

「今夜してみても良いですか?」

 

「恐ろしいこと言わないで下さい」

 

「私はただ、貴女の恥ずかしがる顔が見たいだけなのですよ。可愛らしいですから」

 

「恐怖にうち震える顔になると思いますけど…」

 

「それはいけませんね」

 

ふふ、と微笑み茜の頭に小さく口付ける。

 

「今日は朝餉のあと、私もお仕事を手伝いますね」

 

茜の申し出に、眉をしかめる。

 

「私一人で十分なのですが…」

 

「生徒さんも増えてきたし、私も楽しいですから。『永光先生』は教えることに専念してください」

 

「仕方がないですね…」

 

こうして2人で暮らすようになってから、もう数ヶ月が経つというのに…

 

どうも、茜の周りには心配事の種が多すぎる。

 

(だから、あんな夢を見たのですね)

 

我ながら自分の独占欲に少し呆れる。

 

ただ、目の前の温もりは、くすくすと微笑んで悪びれない。

 

「…やっぱり、縛り付けたい」

 

聞こえないくらい小さい声で呟くと、永光は『今は自分だけのもの』である恋人を、確かめるように抱き締めて、そっと口づけた。

 

(終)