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りっかのブログ

イケ奥の永光さんへの愛を叫ぶだけのブログです笑 ネタバレあり愚痴多め!注意です

「わがまま」(上様遊戯)

蔵さん籠絡・・で思い出したんですが、過去に蔵さんを困らせる話を書いていたのを思い出して。

色々酷かったのでだいぶ修正しました^^;

 

CPN「上様遊戯」の永光さんのパロです。


CPNの内容を引き継いでますが、ようは「城下で流行った王様ゲーム(上様遊戯)を江戸城でもしてみよう」という話で、

永光さんの特別ストーリーとは全く違う内容になっています。

 

それにしても後から思ったんですが、二人きりで王様ゲームするなんて、相当なバカップルですね笑

 

 

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CPN「上様遊戯」パロ

『わがまま』

 

 

永「どうしたのですか?そんな不安そうな顔をして」


『上様』と書かれた札を手にした永光が、小さく首を傾げる。


茜「いえ、永光さんが余りに愉しそうな顔をされたので、何を命令されるのか不安になっただけです…」


そう正直に言うと、永光はにっこりと微笑む。


永「心外ですね。私が、貴女の嫌がるようなことを命じる筈などないでしょう。」


茜「じゃあ、何を…?」


永「今日これから1日が終わるまで、貴女は私以外の男とは一切話をしてはいけません。…それだけですよ」

 

茜「……」

 

まるで良いことを思いついたとでも言うように嬉々として話す永光に、茜は呆れて言葉も出ない。

 

(永光さんのわがままって、時々度を越してるよね…)


そんな様子に気づいているのかいないのか、永光はにこやかに話を続ける。


永「もう日は傾きかけています。これから公務はありませんし、大奥内を歩くくらいなら支障はないでしょう?」


茜「いえ、そんな…、困ります」


なんとか抗議しようと考えを巡らせる。


茜「その…上様が大奥を歩いていては、誰かに必ず話しかけられるでしょうし…

そもそも、大奥は男性ばかりですよ」


ふうっと盛大にため息をついて、永光はそっと茜の頬に手を添える。


永「貴女は分かっていませんね…だから、ですよ。いつもいつも、私が側についている時でさえ、大奥の男達の貴女に対する馴れ馴れしさといったら…」


何かを思い出すように永光の目がすっと細められる。


(相当…嫌なんだろうな )

 

永光がこうして何かぶつぶつと言っている時は、大抵逆らわない方が良い…と経験上茜はすみやかに察する。


茜「…わかりました」


仕方なく承諾しつつ、せめてものお願いをしてみる。


茜「ただし、『ああ』と返事をするくらいは許してください。でないと、怪しまれてしまいますから…」


永「…そうですね。それくらいなら許しましょう」

 

(良かった…のかどうかはまだ分からないけど)

 

束の間の安心感を覚えつつー

もう夕暮れ時となった大奥の廊下を、茜は永光に手を引かれて歩き出した。


 

……


蔵「…これは、上様」


道場から稽古の帰りと見られる蔵之氶が、前から歩いてくる。

 

(いつも沢山話しかけられるんだよね…困ったな)


茜「ああ」


許された一言だけを発して、茜はできるだけ目を合わせないようにして通り過ぎようとするが…、

 

そんな事情は一切知らない蔵之氶は、御構い無しに話しかけてくる。

 

蔵「本日は永光様とご一緒なのですね」


影「ああ」


蔵「どちらへ行かれるのですか?」


茜「…ああ」


蔵「上様…?その、聞いてはまずかったのでしょうか…?」

 

茜「……ああ」


蔵「そ、それは…大変失礼を申し上げました。では、えー、その、お気をつけておいでください。私は、これで失礼します…!」


慌てて一礼しながら去っていく蔵之氶を見てーー


(これはきっと、『上様』の機嫌を損ねた、とか…思われたよね……)


額を押さえ、がっくりとうなだれる茜の隣で、永光が小さく肩を震わせて笑っている。


茜「永光さんっ…!」


思わず横目で睨むと、永光は全く悪びれる風もなく、にっこりと微笑んだ。


永「上様、ちゃんと言いつけを守られましたね」


茜「……助けてくれてもよかったじゃありませんか」


涙目になりながら小声でそう訴えると、永光さんは今日一番の嬉しそうな笑顔で、ひょいと私を抱え上げた。


茜「な、何して…っ」


永「貴女が必死に私の命令を守る姿が大変可愛らしかったので、今日はもう大奥内の散策は終わりにしましょう」


颯爽と私を抱きかかえたまま歩き出す。


茜「どこに行くんですか…!」


永「もちろん、二人きりになれる場所ですよ。これ以上、ここにいるのは貴女が辛いでしょう?」


耳元で艶やかに囁かれ、ぐっと言葉に詰まる。

 

(ず、ずるいっ…けど……)

 

その意地悪な行動とは裏腹に、夕焼けに染まった永光の横顔は、見惚れるほど優しい。

 

(こんな顔、見せられたら…)


胸に甘い気持ちがこみ上げて、抗議する気持ちが次第に失せていく。


結局茜は、そのまま永光の部屋に運ばれ…

その後は、先の言いつけよりもずっと甘くて意地悪な彼の「命令」に
翻弄されることになるのだった…ー


(終)